千葉市美術館でブラティスラヴァ世界絵本原画展を見て来ました。
原画をじっくり見るのはもちろん面白いんですが、日本の作家の多くのラフスケッチ、ダミー本が展示されていたのがとても楽しかったです。
若い頃、ピカソ展を見に行った時には、「ピカソは大変だなー、こんなシャシャシャーって描いた下描きまで、展覧会で飾られちゃうんだもんなー」と思っていました。
でも、自分もたくさんのラフを描くようになってから、好きな作家さんのラフ、つまり絵本の設計図を見ると、かなりオモシロイ!出来上がった絵本には、もう削除されてしまっている文章とかが、ジーンとしたり。
そんなこんなで、私の作品を好きで見てくれている人も、ラフスケッチを見るとおもしろいと思ってくれる人もいる?というようなことを思い、いくつかのスケッチと作品を並べて紹介します。デザイナー時代より、無印良品の、真っ白くないノートに、いろいろなスケッチやメモを書きとめています。真っ白いノートより、緊張せずに遠慮せずに描けるところが気に入っております。
「ミモザの花束くれた君」は、フクロウにしようか、女の子にしてみようか、ずいぶん悩んでいたようです。
絵本の物語も、思いつくまま、メモしておきます。
どうでしょう。ラフ画を楽しんでいただけたでしょうか。。。
展覧会の話に戻りますが、久しぶりに絵本を新品でたくさん買いましたー!
町田尚子先生の「ネコヅメのよる」の猫は、もう、売り場でもすごいパワーを出していたので、思わず手にとってしまいました。印刷もすごくしっとりと美しいです。(外国の絵本にはせっかく鮮やかないい絵なのに、がっかりするような彩度の低い印刷されている作品があって残念!と思うことがよくあります。日本の印刷すごい。)
荒井良二先生の「きょうはそらにまるいつき」で展示されていた、ページ割りの文章、女の子が「ちっともうまくおどれないけど、わたしはバレエがだいすきです」というような言葉があって、こころがぎゅーっとつかまれました。印刷ではほとんど見えないけど、原画にはパールの絵の具がキラキラしていて、私は横からナナメからうっとり見つめました。
ヨシタケシンスケ先生の「このあとどうしちゃおう」は息子へのプレゼントに。もうすぐ3年生になる息子との生活で「死」に関することが出てきちゃうと、今までは、語ってはいけないことのような気がしていました。語るとしてもどうしていいかわからない。でも、この絵本で、なんか「そう!そう!」と腑に落ちる感じがたくさんあって。
この本となら、当たり前に訪れる「死」についてを、暗くならずに、でもまじめに、おもしろい楽しい気持ちで、家族と話せます。
他にも欲しい絵本は、はっきり言ってたくさんありましたが、本棚には限りがあるため耐えました。
でんきのビリビリも素敵であったなぁ。
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