AbemaTV、時々好きな番組があると見ます。
「主役の椅子はオレの椅子」が好きで見ています。俳優としてトップを目指す若者たちが、数々の勝負をします。舞台の配役、主役を勝ち取るまで、マラソン、歌、演劇、ダンス、いろんなことに挑戦します。最下位から順に毎日脱落していきます。
最後に勝ち残った若者たちが演じるのは、書道がテーマの舞台だそうで、書道で競い合う場面がありました。その中で出てきた言葉が素敵だなと思ったので、何度も見返したく、ここに記しておきます。書道の先生が、書き出す前の指導で言った言葉です。
人とは比べない。
自分と書かれた文字が一致するように意識をして書いてみてください。字を偽っては絶対にダメです。うまくかこうとか、こう見られたいとか。
綺麗に書くんじゃなくて、情熱的に感情的に、心から溢れるものを紙に写す。
自分の中にあるものを出そうとしてください。
かすれたってにじんだって、やぶれたっていいです。
小さく書いたって大きく書いたって余白を広くとったって何だっていいです。その字が自分にふさわしいかどうか。
優しい話し方の先生で、これを聞いていたら、涙が出そうになりました。
小学校中学校の書道は、とめ、はね、はらい、決まったルールに沿ってバランス良く綺麗に書くことが良しとされていました。その書道しか知らなかったです。でも、この言葉を聞いた時に、「あ、書道って芸術なんだ!」と思いました。
20代の頃に、絵の学校に通っていた頃の先生の話し方を思い出しました。芸術を教える人は、どんなへたくそに生徒が描いた絵でも、その中に美しいところを見つけたり、こういう思いで描いたのかと理解するのが上手です。
かすれた文字を、先生は「勇気をもって最後まで書ききった」とかそんな風に気の持ち方までわかっていてすごい!素敵だなと思いました。
私も、自分のために、自分の心から溢れる絵が描きたい!
あと、久々に、絵の先生に会いたい。作品を見て欲しい。
友達の絵と、自分の絵を壁一面に並べて、眺めたい。
(あと、書道をこの先生に習ってみたい。)
真っ白な紙やキャンバスの前で、何をどうしたら良いか頭まで真っ白になったら、この先生の言葉をもう一度読んで、深呼吸しようと思います。
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